MOE韓国旅行ー1日目 〜乗り物に乗って移動の話〜
搭乗口に急いで向かった我々は無事に飛行機に乗り込んだ。
エマさんは飛行機恐怖症である。
長距離の場合は睡眠導入剤を使用して早々に寝てやりすごすが、
今回は近距離のため耐えるしかない。
すごい冷や汗だ。
2時間ちょっとの短いフライトだったが機内食が出た。
機内食って正直味はめちゃくちゃ美味しいって物ではないけど
「旅」って感じがしてとってもワクワクするよね。
機内食を食べ終えて映画でも見ることにした。
20年前くらいに登場した古いシステムのままだ。
まあまぁ古い機体なんだな。
時折揺れた。
エマさんから魂が抜けた。
エマさんは私の膝に顔を埋めながら、
と震えていた。
その体勢の方が気持ち悪くなってしまいそうだが、
この方が落ち着くとのことだった。
そうこうしているとあっという間に着陸態勢となった。
(※体制じゃなくて態勢でした)
降りる時にフワッとする感覚、エマさんは大丈夫かなと見てみると
という。
どちらかといえば私はこちらの方が嫌いである。
空港に到着し、入国審査をサクッと済ませ
eSIMの設定もサクッと済ませようとしたら、微妙に説明書に書いてる手順とちょっと違ったりして思っていたよりも手こずってしまった。
空港のWi-Fiに繋いでLINEでSIMの会社に問い合わせしたりして、
30分くらいかかってようやく繋がった。
エマさんはahamoユーザーで、ahamoは韓国ではそのまま使えるとのこと。
荷物を取りに行くと、すでに他の客たちは荷物を取り終わっていて、
我々の荷物だけがクルクルと回っていた。
到着ロビーに出て、インフォメーションで
南大門までのタクシー料金の相場を確かめた。
だいたい3〜4万ウォンとのことだった。
インフォメーションでは当たり前のように日本語が通じた
タクシー乗り場に向かおうとしたところ、
「タクシーはどうですか?」とおじさんが声をかけてきた。
私は海外では基本的には声をかけてきた人は相手にしない。
大体相場より高く言ってくるし、変なところに連れて行かれたら困るからだ。
正規の乗り場から乗るか、
事前に日本で予約をしておくか、(深夜に到着して公共交通機関に乗れない場合)
アプリで呼ぶことにしている。
治安の良い国で公共交通機関が発展している国ではそちらを利用する。
交渉が苦手なので、交渉制のタクシーには乗りたくない。
当然無視して通り過ぎようとした。
2っちゃんとエマさんが交渉しとった。
おじさんは南大門まで「5万ウォン」と言っている。
二人は強気で交渉していた。
『じゃぁ4万ウォンでどう?ジャンボタクシーだから荷物も大丈夫だよ』
交渉成立したようだ。
おじさんの車に乗り込み、南大門のホテルグレイスリーソウルに向かってもらった。
おじさんは日本語がペラペラであった。
おじさんはソウルの街を走りながら、
日本語で韓国についての案内をしてくれた。
我々もコロナが明けてから久しぶりの海外だったが
おじさんもコロナが明けてから久しぶりの仕事だとのこと。
いい人だったので、疑って悪かったなと思った。
と思ったら
『お願いがあります。』
とおじさんが言ってきた。
私はそう思った。
おじさんはこう言ってきた
『私の妹が梨泰院でブティックをやっています。
そこに立ち寄ってくれませんか?何かもし買ってくれたら
帰りの日の空港までも無料で送ってあげますよ!
プラダとかディオールとかいろいろ偽物ありますよ!』
私はどう対処していいかわからず黙っていた。
『ははは。わかりました…』
さすがである。二人のおかげで本当に大丈夫であった。
ソウル市内に入っていき
窓の外に目をやると、街並みはそんなに日本と変わらないのに
看板がハングルで全然読めなくて
たった2時間ちょっとしか離れてないのにこんなにも
「外国」を感じられて興奮した。
中国の大連も近かったけど、漢字が読めたし英語の案内も多かったので、
意味がわかるのとわからないのでは感じ方が全然違うのだなと思った。
興奮のあまり到着早々馬鹿なことを口走っていた。
つづく